ふぅ、の日記

愚か者。がんばらない。

32と25

f:id:fof-i:20220826064627p:image

 

献立を考えたが、結局何も思いつかない。何を食べようか、そもそも好きな食べ物は何だっけあの人は。ここのところめっきり会話をしなくなり、あの人が何を考えているかも想像できないくらいになった。これが時間の経過の結果なのか、それともこれから時間が経てば原因が分かるのか。自分でも何を考えているのか分からなくなり、とりあえず冷蔵庫を開ける。中には一つの目覚まし時計。本体の色は白色。針と数字は黒色。時計の大きさは野球ボールくらい。秒針の音は聞こえないタイプのやつ。目覚ましの音はピピピピッ。音量はそれほど大きくないが起きれなくはない。目覚まし時計をじっくりと見ていると、現在の時刻は19時12分であった。お腹が空いているため、腹の下あたりからゴギュ〜ギュ、と音が鳴る。これは空腹なんだから何かを食べたいんだよ、と自分に言い聞かせ再び冷蔵庫を覗き、何を食べようかと考える。目覚まし時計があるのは冷蔵庫の上段であり、下段には蛸がいた。生きてるタコである。タコと目があった瞬間にタコは私に手を伸ばす。私もタコに手を伸ばす。タコの吸盤は強力であり、一度くっ付いたら剥がすのにかなりの力を要する。空腹状態であることもあり、タコの吸盤を剥がそうにも力が入らない。まずい、このままタコに噛まれてしまう。過去にタコに噛まれると痛いという動画を見て以来、タコは結構噛む力あるのかと少し恐怖を覚えた。しかし、よく考えたら大概の生き物なら噛む力はそれなりにあるのである。その後渾身の力を振り絞りタコの吸盤をなんとか剥がした。タコが外に出てしまいそうなので冷蔵庫をバタンと勢いよく閉めた。冷蔵庫のメイン部分は諦め、冷凍室を開ける。今度は数字の「32」と「25」が入っていた。意味がわからない。何か御用みたいな表情の「32」だったので、私はとりあえず挨拶をした。しかし「32」は無表情になり、アホを見る目で私を見てきた。なんだよ、と思った。その隣の「25」はすっとんきょんな表情で固まってた。